お父さんのギター

元楽器屋店員によるギターにまつわるブログです。

クラシックで使用されるギター、道具、金額、練習方法など

クラシックで使用されるギターと必要な道具と金額

  • クラシックギター …1万~数百万円
  • ナイロン(フロロカーボン)弦 …1,000円~5,000円
  • 足台 …1,000円~1万円
  • 爪ヤスリ …100円~1,000円

 

クラシックギターは一見アコギに似ているものの内部構造は全く異なるもの。

 

指板の広さや形状が異なるため、購入したあとアコギと全く違うものだと気づく人がよくいる。

 

弦もナイロンやフロロカーボンといった素材のためスチール弦よりも太く、そのため指板も広く設定されているものがほとんどである。

 

クラシックのジャンルでは主に足台が必須アイテム。

 

座って指と爪で弾くのでストラップやピックは必要ないが、クラシックの音色を出すためには爪の伸ばし方や削り方などを熟知する必要がある。

 

練習方法

  • クラシックギターの演奏を聴いて正しい音色を知る
  • できれば習いに行く
  • クラシックで使用される教則本を使用する
  • 譜面は主に五線譜を使用する
  • 正しい姿勢を習得する
  • 正しい音色を習得する
  • 正しいリズムを研究する

 

練習に必要な道具

 

他のジャンルとは異なりクラシックギターでは「決まり」が多く存在する。

 

自身で楽しむためだけに練習する場合は自由だが、クラシックギターならではの音色を出すためには習いに行かなければ不可能と言ってもいい。

 

他のジャンルのような「タブ譜」は一切使われず、五線譜がメインとなるため音楽理論の勉強も必要である。

 

クラシックギターと他のギターとの主な違い

  • 弦がナイロンやフロロカーボン
  • ネックにロッドが入っていない
  • ネックとボディの接合方法もアコギと違う
  • ボディが空洞
  • ボディ内部の力木はアコギと異なる
  • ヘッドに穴が空いている(スローテッドヘッド)
  • 指板がフラットで広い

 

ギターと名のつくものの中で最も古い歴史を持つのがクラシックギター

 

古くは1700年代にまで遡るものまである。

 

「ガットギター」とも呼ばれるように大昔はガット(羊の腸)などが弦として使用されていた。

 

現在ではナイロンやフロロカーボンの弦が主に使用されている。

 

ナイロン弦は張力が弱いためネックの中身にはロッド(鉄の棒)が入っていない。

 

主にアンプに繋がずに生の音で演奏することが主流となるためボディは空洞で生音が大きく出るように設計されている

 

一見アコギに似ているが内部の力木(ブレーシング)の構造はアコギとは全く異なる。

 

柔らかい弦を使用すると弾いたときの弦の揺れる幅が広くなるため指板が他のギターに比べて広く設定されている。

 

左足に置いて構え、ネックを握り込まないスタイルなので指板はフラットになっている。

 

他のギターよりも軽く持ち運びが楽だが例外もある。

 

フルオーケストラでも演奏できるような音量のギター(スモールマン等)は、内部が重厚な作りになっており、ソリッドのエレキギター以上の重さになるものもある。

 

一節によるとピアノの構造からヒントを得て作られたといわれている。

 

スモールマンギターの演奏者としてはジョンウイリアムが有名。

スターウォーズの作曲者とは別の方

 

最近ではエレガットと呼ばれるアンプに繋げることができるクラシックギターもあるが、クラシックという音楽ジャンルで使用されることはあまりないと考えて良いだろう。

 

構造も外観も似ているが、フラメンコで使用することを目的として作られているものもあるので、購入の際は目的や用途を店員にしっかりと伝えて相談すべし。

 

同じギター販売の店員でもクラシックに詳しくない者も多々存在するので、できれば専門店での購入をオススメする。